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Tuesday, May 17, 2011

物作り精神で国は立ち上がる

日本の良いところばかりについて語るのをそろそろやめないと「日本びいき」の評判が出来てしまう危険性がある事を知っていますが、良いところが非常に多いのでなかなかやめられないのです。なるべく客観的に物事を見るようには努力しますが。例えば、先日成田空港のデルタのスカイ・ラウンゲでブログを書いている時、パソコンのプラグを差し込むコンセントを探していたら、隣のアメリカ人航空客は場所を教えてくれてから付加えた言葉は、「When the Japanese make it, you know they aren’t going to put the outlet where it’s going to make you tip over your drinks.」つまり、コンセントを取り付けるだけでなく、使用するお客に取って心地よく使えるように作るのは「日本製」だというと信頼があるという事です。設計のときも製造のときも月曜日でも金曜日の夕方(花金)でも大体日本でやった事は当てに出来るというイメージが未だに強い。「個人のレベルでの自主性が無い」との批判もたまに耳に入るのですが、正確性に関しては日本人の仕事は優れているという意識が海外の社会(少なくともアメリカ)に強いようです。

かといって日本人はしばしばロボットのように、やる事を素直にやって、いつも次の指示を待つ「指示待ち人間」というイメージも無くはないでしょう。でも、そのような批判は簡単には受け入れがたいと思います。同じ空港のラウンジの中で英語と日本語のテレビが2台隣同士で並んでいたのですが、英語のBBC/CNNではかなりワンパターンのいつものニュース・トピックのメニューが使われた印象があったものの、NHKニュースの報道では、いろんな社会現象を満遍なく取り上げながら、もちろん東北の復旧を中心に、取材していました。

日本社会における製造、仕事に対する考え方は、いろんな意味で徹底的です。それは、「正確性」という特徴を持つだけではなく、信念のある労働観だと思います。プラスになる事を強調する営業精神だけでなく、巧みな労働者のアイデンティティーを全うするような信念が広く普及しているようです。もちろん、日本の総合人口の誰もが深く持つ信念ではないのでしょうが、日本製なら海外の人間もまだ比較的当てに出来るぐらいの割合らしいです。やはり、 「物づくりが国を支える」というのは日本人の信念なのですね。

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